明日からフチタン&チアパスですが

今日は昨日テキスタイル博物館から紹介された
レボソ(羊毛&綿)のショールの生産者の工房を訪問しました。

ここは、自然染色で羊毛の糸を染めて色々な手法で
織物を作っています。


現在 コニチージャで染めた糸で作業中の機械

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そして。こんなものも。。。

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このレボソは機械を使わず、腰織りでもなく
なんと、すべて手で糸を編み上げて作ったレボソだそうです。

天井から縦糸をぶら下げて、手で編みこみしていくなんて。
すごすぎ。。。。

価格もすごかったですよ~~~
もう、ん千ペソ単位です。(笑)


ショールのフリジンの部分を手で編む手法はよく見ますが
全てを手で編み上げ?(結び上げ)ちゃうのがスゴイ。


そして、染色すみの糸

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天然染めって本当素敵。

ここは、コチニージャやアニール(インディゴ)の染色も
しますが、それ以外は野山にある草花や木を使用して
色染をします。

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これはクルミ。

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クルミの葉っぱ。。。

発酵すればするほどいい色がでるそうです。

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鷲の枝と呼んでいた、木からも。

そして、ここのオーナーが

天然染めした毛糸も販売するから、
自分で編んで好きなものを作れるよ!って
アピールしていました。(笑)

いいアイデア!!

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こういうの欲しいかたご連絡お待ちしています。

色はいろいろあります。



そして、山田俊彦さんからお送りいただいた
40年前に撮影した画像にも
ここの作業風景がそのまま残っていました。

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1968年 撮影:山田俊彦氏


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今日撮影。その腰織りに使われる機械。


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1968年 撮影:山田俊彦氏

40年前の民家の庭先ですね。


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今日撮影した庭先。

おおお。。。40年前と同じで感動しました。

これは織り終わったあとのレボソを洗って縮まないように
石を下にぶら下げて伸ばしているそうです。


ここのオーナーはおじいちゃんの代から
仕事を受け継いでいるそうです。

どうやら1970年代に盛んにこのような腰織りでの
織物が作られていたそうです。

と、言うわけでアタシも自分用に 
コチニージャのショールを1枚。

クルミで染色した色合いのものを1枚購入してみました。

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ここのオーナーさんを気に入ったのは
本当に、正直者で、

実はこのコチニージャのレボソは染色時に染めムラが
でたそうです。
なので、購入前にはきちんとムラがある事を伝えるそうです。

で、値引きもありでした♪

自分で使う分にはさほど気にならない程度なので
良い買い物ができたと思います。


この、天然染色は同じ色が2度とでないと言うものです。

染色作業時の 天候・気温・水さらには
天然の羊毛の色の違いにもよってベースの暗さ、明るさも
関係してきます。

染める数量によっても色の出かたが違います。

日本で求められるような、サンプルと同じ色を出して欲しいと
いうような作業には向かないと思いました。

同じようには出来るが、まったく同じは出来ないないという現状。

オーナーも「同じ色は出せないから、それは承諾して欲しい」と
初めに伝えられました。

しかし、だからこそ、たった1つの逸品なんだろうな、と思います。


そして、本日こんな素敵な記事を発見。

メキシコ All About
エルメスが認めた、メキシコ・テナンゴの刺繍

こんな活動が行われ。

アジアでそのままデザインをコピーされて
収入はコピーした人のものになっている現状が最近
嫌で嫌で仕方なかったけど。

その中には現地のオリジナル生産者へ対する
レスペクトの気持がない!タダの流通。金儲けやね!(また暴言炸裂)

彼らのデザインに敬意を表して、生産者へちゃんと
還元しているエルメスは偉い!!!!

もっと、もっとそういう活動が広がるといいなぁ~~~と
思いました。


そういうのがアタシの中ではこうあって欲しいと感じています。


また、前回色々な人の意見をお聞きして。

ファッションとしてとか、可愛いお洋服として「服」としてだけ
捕らえている場合はコピーあっても良いのでは?と
いう肯定派の意見が多く。

現地の生産者の立場や、彼らの仕事を守っていくべきと
捕らえる人にはコピー否定派が多かったと感じます。(余談ですけど)

もちろん、どちらでもない意見もあります。

たかがファッション、されどファッション。

しかし、自分達の伝統の仕事を続けている現地の生産者が見えてくると
やっぱり何かしらしないと駄目だと、感じます。

また、同じようにオリジナルのメキシコ物を日本へ輸出して
本物がどんな立場に捕らえられているかという状況もお聞きして
(コメント欄チェックしてください~~~。)
coyoさん のブログから色々勉強させてもらいました。


やっぱりなんかしないと駄目よ。


と、いうわけで作ってみました。
こんなタグ。

HECHO-EN-MEXICO


オリジナルがどこのものが知りませんでしたと言う方が
多い事実と、これは、コピーだったんですね!と
驚く方が以外に多く。

こんなタグをオリジナルにつけて、少しづつでも
なにか良い方向へ解決できたらいいと思いました。


これが全てではないですが、とりあえず初めの一歩です。

では、明日からフチタン&チアパスに行ってきます!!!


こんなタグをつけて日本のイベントではオリジナルも販売
できたらと思います。(間に合うのか??)



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