昨日の朝、目覚めてみると私のSNSのタイムラインは
この手の内容の 記事 で各マスコミのSNSが賑わってました。

記事では、ルイヴィトンがサンマルティンのアレブリヘスとコラボして
新しい商品を展示しているというもの。

しかし、記事を読んで、私が感じたのは。

ハコボさんの工房のデザインにも似ているが、工房の名前もないし。

生産者の工房名や職人さんの名前もなく。

ただ、サンマルティンの村の民芸品とコラボという説明のみ。

サンマルティン村とのと書いている部分で、村を総出で各関係者の
承認をとって動いているのか?と思ってました。


その後、すぐに、このコラボした商品に関して

Taller de Jacobo & Maria Angelesの工房から声明文がでてます。

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この商品については、ハコボ&マリアは関係していない。と。

工房の方で問題としているのは、
ルイヴィトンによる「アレブリヘスのデザインの類似性への責任」です。

確かに、これは問題にするべきだと思います。

村の発展や新しい試みを批判しているわけではないようです。

村周辺の多くの人ははハコボ&マリアの工房で仕事をしていた人も多く、
工房の作品のテイストを現在販売している人が、
現在ではサンマルティンの村以外でも多く作られています。

私は、ハコボさんの工房の作品や活動を10年以上見てきています。

それ以外の村の工房でどんなデザインの作品が作られてきたのかも見ています。

リメンバーミーのヒットとともに、別のアレブリヘス村のアラソラでも
このサポテコ柄の作品を多く作っている現象が現在見て取れるのです。

映画が公開される前からも、オアハカ市内でも
サンマルティンでも多くの似たデザインが出回ってました。

私は、サポテコ柄を用いたデザインが巷にあふれているが。
その、デザインをはじめに考えたのは?
知名度、作品のクオリティ向上の活動に貢献した工房はどこか?

Taller de Jacobo & Maria Angeles だと思います。

現在、村にあふれているこのデザインはルイビトンの担当者が
このデザインが村特有の物だと思っていたのではないか?とも考えますが。

いや、元をただせばこのデザインの発祥が、
ハコボ&マリアの工房であるというのは少し調べればわかるとこだと思います。

また、今回の件で、
世界のルイヴィトンがこのサポテコ柄をサンマルティン村の物だと公表することで、
間違った認識が広まるのは、私も怖いです。

なぜなら、ハコボさんの工房がこのサポテコ柄を生み出し、取りいれ
自分たちの価値観やこだわりを作品に表現していたのですし。

このサポテコ柄のデザインは、

村のものではなく。

ハコボ&マリア・アンヘレスの工房の物だという認識が
失われてしまうことには私も抵抗を感じます。

昔から、各工房で、各職人さんが
自分独自のデザインで作品を作っていました。

しかし、このサポテコ柄をコピーすることで作品が物が売れる、
高く売れるという利点に
今まで自分たちがやってきたスタイルを捨てた人も多くいます。

残念なことです。

今後、このサンマルティン村のアレブリヘスとして紹介された
デザインの類似性とオリジナルの著作権については、
はっきりさせる必要があるかもしれませんね。

今回、大企業が絡んだことで、いままではっきりさせてこなかった
問題点が浮き彫りにされた気がします。

この先の流れにも注目していきたいと思います。