と、いうわけで、いままでスルーしてきたテーマでございます。

PA260538


近年、ありがたいことに、メキシコの死者の日が日本にも浸透してきているようです。

映画リメンバーミーの影響もあるのでしょうか?

IMG_20181027_145040
去年の死者の日に即売会で見つけた、ツッコミどころ満載の民芸品w


今回の内容は、ライトユーザー(と、言っていいのか?)向けです。

私は物事を理解する・説明するときに小難しい単語やデータなどは一切無視で、ほぼ、簡潔に基本的にどんな違いがあるのかしれればいいという人間なので。

そんな感じで、誰が読んでもわかりやすいようにちょっと大げさになるかもしれませんが、調べた情報+メキシコでの数年間の経験+個人的感想を織り交ぜながら!スタートしてゆきたいと思います。


今回の内容を書くにあたり、ウィキ先生も拝見しながら考えてみました。

両方の文化の違いという面を考えるには「両方を知る!」というのが重要なんですが。
ぶっちゃけ、私がハロウィンについての知識(興味)がまったくないからですw


メキシコの死者の日だけを一言でいうなら「日本のお盆と同じ」

ご先祖さまや亡くなった家族がいまの家族(現世)の元に戻って来て、
一緒にその日を過ごすというものです。

ハロウィンも同じく、大昔は亡くなった人の魂が戻ってくる日とされたらしいですけど、時期を同じくしてやってくる有害な精霊や魔女から身を守るため、人間が仮装したり焚火をたくようになったらしい(ウィキ先生)

先祖様を迎え入れて一緒に過ごす死者の日と

この時期にやってくる悪い精霊や魔女から身を守るのは

全く意味が違うかな?
と、いう事で、10月31日に人間界に来るもの

死者の日は、亡くなった家族の魂・ご先祖様の魂。

ハロウィンは、悪さをする精霊・お化け・幽霊。

個人的に、なんでややこしく同じような時期にやっているの?と思ったら。

ウィキ先生によると10月31日はキリスト教の諸聖人の日なんだそうで。(でも別のウィキ先生は11月1日って言ってたけど、私も宗教のことはようわからんので。)
…そうか!(そのあたりの)宗教的な日に両方とも併せているから、ごっちゃになるんだな!って納得しました。

※開催の日に関しては、この記事にいただいた雪虫さんのコメントが大変わかりやすく勉強になるので、みなさん、そちらをご一読ください!!


あと、最近メキシコでも、死者の日のパレードなんか大々的に行われますが。
これは、007の映画の冒頭シーンを「死者の日」にそのまま、やったらいいんじゃない?ってノリなんじゃないかと…w

実は、オアハカの市内パレードは。昔から小さいもの(学校グループとか職場グループとか)は市内でいくつかありましたが。観光客向け、イベント向けに大々的にスタートしたのは、一昨年からです。

それまでは、市内に砂絵や祭壇などは飾ってありましたが。
あそこまで大きなパレードはなかったですね。

去年は、結構2週間くらい前まで市内開催の死者の日イベントスケジュール決まってなくって焦った記憶がありますw

ハロウィンと死者の日がごっちゃになりやすいのは
さらに「仮装」の部分だと思うんですが。

魔女や精霊・幽霊・お化け?の仮装がメインのハロウィンと違い。

死者の日は、ガイコツメイクで仮装する人がほとんどです。

ガイコツ(骨)って、もともと人間の体の中のものじゃないですか?
生きているときは見えないけど、死んだら、人間ガイコツになるし。

結局それは、人間の現在(生)と未来の姿(死)だと思うんですよね。

なんで、メキシコの死者の日の仮装スタイルの王道は!
ガイコツメイクだ!!と思います。

PA260563

PA260512

でも、メキシコ人でもハロウィンみたいな仮装している人も多々いますけどw
結局、その辺は楽しければ!なんでもアリなのだろうなぁwww

隣国アメリカとつながりの深いメキシコなので。
アメリカ文化はメキシコにも入ってきていると思います。

子供なんかは、10月31日にハロウィン用の仮装とかしていますし。
メキシコのスーパーでもハロウィングッズはたくさん販売しています。

でもそれは、10月31日にハロウィンを楽しんでいるだけ。

11月1日と2日は死者の日の本番なんで!
翌日にはメキシコ人!みんな死者の日モードになっている空気は感じます。すげー!

ほかの国の人からみたら、
ハロウィンも死者の日も違いがわからないかも知れませんが。

ハロウィンも死者の日も、ひとつの国の文化なんで。
ごっちゃは辞めてね!って双方のヘビーユーザーは思っていると思うwww

あと、前にも書いたけど。
映画リメンバーミーで。現世の人間に忘れられた死者はあの世でも消滅してしまうという考え方。

私、はじめ「え?それって映画の中だけでしょ?」って思っていたら。

サンマルティン村のハコボさん工房から、いやいや、私たちはそのように考えてて
1年に一度、亡くなった人の魂があの世で消えてしまわないように、みんなで思い出しているんだよ。

と聞いて…現世もあの世も、過去も今も未来も!ずっと家族というものを大切にしているメキシコって国は本当に素敵だなぁー!!と思いました。


あと、数年前に、友達に誘われて村の死者の日に家に遊びに行ったら。
母子だけの家庭なのに、大鍋にモレ・ネグロが大量に準備されてて

「え?家族だけじゃ食べきれなくない?」って聞いたら。

家の祭壇を訪問してくれた人には、モレ・ネグロを振舞っているんだよ。って言われて。

そうなんだー!!と次から次へ訪問してモレをごちそうになっている人の姿をみて、心が温かくなりました。(私もお呼ばれしていただいた一人ですがw)


また、サンタ・アナ・セガッチェの死者の日に墓地へ行ったら。
過去記事。

多くのメキシコ人が、墓地で死者と過ごしてました。

親せき一同勢ぞろいで!生前死者の好きだったビールやメスカルを持ち寄り!

みんなで墓地を囲んで宴会してて!私もお呼ばれされて!メスカル飲みすぎて、へベレッタ反省点もあります。

人が集まって宴会が始まれば、音楽は必要なので生のバンドや流しの音楽家が
墓地で演奏をしていたりして、とても賑やかでした。

今年は、コロナの影響で通年通りにはいかないかもしれませんが。
各おうちで、亡くなったご先祖様と一緒に、楽しく過ごされると思います。


以下、余談です。

IMG_20181028_152619
死者の日には販売用のパンを焼く、うちの大家さん家族。

オアハカに住みはじめた頃。
なんで?死者の日のパンをチョコラテにつけて食べているのか?って思ったら。
友達が、数日前から祭壇に飾ってあるパンは固くなっちゃうので、それを柔らかく食べるため。と、聞いて!なるほどって思いました!日本ではお行儀の悪いとされている飲み物にパンを浸して食べるスタイルが、オッケーな理由なんだな!と思ってます。そして、食べ物を無駄にしないという考え方に繋がっていると思います。


あと、ウィキ先生!メキシコの死者の日は「かぼちゃ」は祭壇には飾らないよ!!
(死者の好物だったら飾られているかもしれないけど)
編集の仕方がわからなかったので、ここに記載しておきます。