さる♪オアハカ日記

メキシコはオアハカで長年現地の職人さんとお仕事してます。SNSで掲載しきれない現地のお話とかお知らせを不定期で掲載しています。

2014年04月

ひとりサン・アントニーノ祭りだ!

さて、トゥクステペックの抗議状も到着したようで、
企業さまの返事まちとなりました。

さらに、今回!!
ツイッターで、トゥクステ問題が持ちきりになっていたときに

この騒ぎに便乗して、

賛否話題のシリーズ。 とうたわれ、

別のお店の販売目的の宣伝広告も現れたそうな。

なんじゃそりゃ???って感じたりしたわけですよ。

当事者は、胃がキリキリするくらい、真剣に
問題に取り組んでいる最中ですからね!!!

正直、このトゥクステ問題はもっと、色々なことを
真剣に考えて欲しいですよ。


もちろん、強制はしませんけど。
みなさん立場が違えば、意見も違うでしょうし。


さて、今回は気分を変えて、昨日の日曜にサン・アントニーノで
セマナサンタに関するお祭り&展示即売会をやっているというので
訪問しました。


会場は、もう熱気ムンムンですごい人でした。

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今回の目的は、展示即売会です。

いま、色々と多忙な時期で、

初夏のイベント用の発注が間に合わずに、商品が品薄なんです。
なので、その補充です。


題して、一人サンアントニーノ祭りです。

飲んだのは、ココジュースだけだったし。もっと美味しいものも
たくさんあったハズなのに~~~何も食べなかった。


ひとまず、今回の戦利品をご覧ください。

実は、会場の半分以上は知っている職人さんだったので、
少々びびりのアタシは
みんながみている中、買い物しずらいと思ったのですが。

結果、すべてのブースから買い物し、
公平に終わりよかったです(笑)

今回の一押しは、サン・アントニーノの刺繍クロス。

大から小まで。

花柄からワシ柄まで。

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鍵編みではない、
このマクラメの手法のフリジンがすごい!!!

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右側のデスイラードの入っているものなんか
すごい素敵!!!!なかなかこういうのないんです。

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なにを血迷ってワシ柄??
でも、メキシコっぽくて個人的には、好き。(笑)

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いきなり、下絵だけのブラウスの購入を勧められ
買っちゃいました。

どなたか、ご自身で刺繍ブラウスを作りたい方、
いませんか?(笑)

難しい、アスメ・シー・プエデスの部分はすでに入っております。

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これだけ、大量にサン・アントニーノの商品を
アップすると、華やかでいいですね。

事務所もいま、サン・アントニーノ祭り状態です。

弊社の抗議状の書面が到着したようです。

メキシコ時間 
2014年4月7日にFedExから発送した

ブランド企業さまへ宛てた

弊社の抗議状の書面が

本日 2014年4月14日
午前10時24分に配達完了したようです。

今後のブランド企業さまの対応を待ちたいと思います。

取り急ぎ、ご報告まで。






匿名やHNへは、どこまで対応するべき?投稿ルール作りました。

今回の件で、弊社が、一企業を名指しで抗議したら
弊社へも抗議が来るだろうということは覚悟していました。

また、今後も色々な批評やあらぬ事も言われることもあるでしょう。
それも覚悟の上です。

でも、そのような事があるとしても、こちらは腹を決めネット上で
身元も証し、今回の件に関しては抗議しているわけです。

抗議するということは、
匿名では絶対受け入れられない行為だと思います。当たり前ですが。

言い分を主張する代わりに、包み隠さず自分がどこの誰であるかは
公表するべきでしょう。

先に、コメントの返信でも書きましたが、
ブログ記事としても、きちんとお伝えしておきます。


今後、さる屋のブログのコメントでの 弊社の非難・中傷に関しては、

匿名、ハンドルネームでコメントを書きこんでいる場合は、
コメントへの返信はいたしません。
また、内容によっては削除させていただきます。

きちんと、本名、ご自身がどこの誰で、
何をされている人かが記載されている場合。
掲載情報が信用できると判断できた場合は、こちらでも、
コメントの返信をいたします。

まず、コメントの前に

①ご本名
②お住まいの地区・県など
③職業、または どこで何をされている方か。
④連絡の取れるe-mailアドレス(これは、投稿欄に記載できます)

この4つをはじめに記載してください。


弊社ブログのコメント・ルールとさせていただきます。

ここのブログの管理者は私ですので。


数日まえより、友人たちに、非難・中傷コメントや、読んで気分の悪くなるものなど、
ブログを書いている人の意思で、勝手に削除して問題ないと言われまた。

が!!昨日までは、削除もせずに返信し、掲載していました。


でも、良く考えた末に、こちらと同じ覚悟で堂々と世間に

自分がどこのだれか公表できない、

同じ土俵に上がれない人にきちんと対応する 必要はないと思いました。


今回の抗議に関しては、こちらも、企業さまも 身元がはっきりしています。

その問題に対し、匿名&HNで身元を隠して、
好き勝手に、礼儀もわきまえずに、
支離滅裂な内容を書きこむ方に、
返信・対応する必要はないと判断しました。

逆に、投稿ルールを作ろうと思ったことで。

みなさんが活用している身元がわかるFBなどでの
記事の拡散、コメント・いいね などをしてくださった方々の
勇気と覚悟に感謝いたします。


※通常のコメントはハンドルネイム・匿名で受付ます。
  非難・中傷コメント限定の対応です。


トゥクステの刺繍を作っている村。

今回の図案の問題になっている村。
どんなところか、紹介してゆきます。

トゥクステペック地方の
ハラパ・デ・ディアス村の周辺にある、
ほんとうに小さなコミュニティです。

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オアハカ市内からバスで7時間で、トゥクステペックに到着します。
さらに、トゥクステペックより、バスで3時間かかる村です。

オアハカからトゥクステペックまでは、2等バスで、片道210~230ペソ
1等バスで、片道410ペソ。

トゥクステペックから彼らの村まで、片道 約70ペソ。

往復となると、交通費も馬鹿になりません。

バスの乗り継ぎが良くないので、オアハカに朝の7時前後に到着するには。
前日の夕方4時に彼女は、家をでて、トゥクステペックを経由します。

オアハカまで約15時間をついやして来ます。

弊社の事務所で、通常 朝8時半の待ち合わせで
商談や発注、納品をします。


その後、オアハカ市内の取引先を回り、
夜10時のバスで自分の村へ帰るのです。

村の中には住居が点在しているだけで。

小さな商店も、販売しているのは、
旬の果物や、ジャガイモ、玉ねぎ、トマト、豆類など、
本当に必要最低限のものしか手に入らないような場所です。

鶏などは庭で飼育し、各家庭で〆て料理しています。

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この日、ご馳走になった、カルド・デ・ポジョ。
もちろん、庭で飼っていたものを料理してくれました。

この地方は、小さいな村が点在し、昔からその村特有のデザインが
決まっていて、着ている民族衣装で、
どこの村の人かわかるようになっています。

全面総刺繍のものでも、刺繍のデザインに違いがあり
どの村のものか特定できるんです。

村の人は、自分の村以外の刺繍デザインの
民族衣装を身につけることはありません。

なので、作った刺繍ブラウスは、村周辺での販売が難しく、
オアハカなどの観光客の多い街で販売することが
メインになり、それで収入を得るようになってきています。

それ以外では、パイナップルや農業、家畜も営んでいます。

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生産者も弊社も、アパレル業界とは無縁です。

その手の業界で使われてる言葉の数々もまったく理解できません。

今回の騒動で、よく耳にした、
オマージュ や インスパイア なんですか?それ???

そのような言葉を振りかざして、やっていることを正当化するのであれば、

自分たち業界の作り出した、狭い世界の中だけで、
誰かが作ったものを同じ業界の他の誰かが
オーマジやインスパイアで利用していればいいのではないでしょうか?


オアハカの生産者で、そんな言葉を振りかざして

物を作っている人はいません。


ネットで検索して、各地域のデザインを自分の図案に
取り入れていれている生産者にも、まだ、お会いしたことはないです。

ただ、純粋に自分たちが代々引き継いできた、仕事を
収入を得るために、そのまま作り続けているんです。

広い世界のたくさんの先住民族が
先進国の人間ほど海外をとびまれるような環境ではなく。

ネットなどを駆使し、手に入れた情報を活用し
小手先だけで、ちょっと違うものにして、販売することを
していない人たちです。

現地の立場に立てば、彼らの持っている物を利用するだけ、とか。
汚すようなことをするのは、許せないと感るばかりです。

悔しいことに、彼らは自分たちの図案をコピーされないような
法的手段は何も持ち合わせていません。

法的に守られていないから
それらを勝手に使っていいということですか?

自分の大切にしているものを盗まれたことのない人には
わからない事だと思います。

過去には、オアハカの刺繍デザインだけでなく、
アメリカ人がオアハカでサンプルを作らせ、それを
中国で大量生産させたアレブリヘスの 実例 もあります。


なんとも頭の痛い問題だと思います。



刺繍柄パクリ?その後、経緯がハッキリした件。

みなさまの拡散のご協力のおかげで、

昨日1日だけで、このブログのアクセス数が1万アクセスを超えました。

さる屋のフェイスブックのアクセスは1万6千アクセスを超えました。

それだけ、皆さん、この問題に関心を示され、現地の生産者を応援して
くださっていると受け止めております。

この場をお借りして、応援してくださったみなさまに、お礼を申しあげます。


また、企業さまからもお問い合わせフォームより、ご返信をいただきました。

企業さまからも迅速で誠実な対応をしていただき、
デザイナー様からも今回の件につき、ご説明をいただきました。

以下、弊社の一方的な言い分だけでなく、平等に判断できるように。

デザイナーさまからの今回の件についての、ご説明文を
全文、転載いたします。


↓ 以下より

櫻井様

こんにちは。〇〇〇デザイナーの〇〇です。

シーズンごとのデザインを行う上で、旅をしながら、
その土地、その土地での出会いやインスピレーションを得ることは
とても大切なことだと思っています。

2014SSシーズンのデザインのイメージを探しにメキシコに行こうと思いました。
オアハカという素晴らしい都市で何かを感じることができればという思いがあったからです。

メキシコに行く前にHPをいくつか見ている中で櫻井様のHPを拝見し、
オアハカに精通していると感じ、コーディネートの依頼をさせていただきました。
現地で様々なところを案内していただきありがとうございました。
とても有意義な時間になりました。

オアハカをたずねて、2014年の春夏のテーマは
「MILAGRO」に決めました。
モチーフそれぞれに願いを込めたミラグロのように、
様々な想いを託して。

今回の2014SSシーズンはオアハカで見たもの、感じたものから
インスピレーションを得てデザインしたものが多いです。
そこからズッカなりの解釈を加えてデザインをしています。
テクニックに関しても今までの〇〇〇で使用してきたものに落としこんでいます。
今回指摘いただいたアイテムに関しては、こちらで図案を起こし、
ジャガードのテクニックを生地に用いて服作りをしています。

今回のような誤解を生んでしまい残念ですが、
櫻井様の言うように現地の職人の方々の伝統的な財産を侵害しようと
思ってデザインを行ってはいませんし、模倣しようという意識はありませんでした。


〇〇〇デザイナー

〇〇〇〇〇



↑ 以上  (個人情報になる実名は〇で伏せさせさせていただきます。)

ここで、企業さまとやり取りをし、
ハッキリした点をご報告させていただきます。


実は、2013年3月9日に
今回問題になっているブランド(企業)のデザイナーさまから、
直接オアハカの現地アテンダントの件でメールでのご連絡をいただいておりました。

しかし、アテンダントをお申し込みいただいた時点では、
アパレル関係のデザイナーであるということだけお聞きしていて、
具体的な企業名(ブランド名)はお聞きしていなかったと思います。


「私はアパレル会社で洋服のデザイナーをしております。

デザインのインスピレーションを得るための時々、民族衣装が美しい

地方へ旅行をしています。」


と、いうような説明から始まり、2014年の新作のインスピレーションを得るために

オアハカを見てみたいということでした。


アテンダントの前に、弊社のサイトもチェックされ、
そしてアテンダントのお申し込みをいただいたのです。


そこで、弊社はそのデザイナーさまの
オアハカのアテンダントを2013年3月16日に、担当させていただきました。


また、デザイナーさまのご帰国後、いただいたお礼のメールでは、

今後も、弊社のサイトをチェックし、参考にする件や、

弊社が現地アテンダントを担当した、メキシコの刺繍(
誠文堂新光社)も購入し、
参考にする旨、
デザイナー様から、はっきりと直接メールでお伺いしております。

また、この本の末頁には、弊社の商品から書き起こした

刺繍の図案が掲載されています。

ただし、掲載してある図案については、個人で楽しむためのものです。


弊社としても、素材として、インスピレーションを得るための、
現地ご案内のお手伝いであれば、もちろん対応させていただきます。


私の解釈でいえば。
デザイナー様の「新商品のインスピレーションを得るための」とお聞きすれば
出来上がるであろう商品は。

素材やインスピレーションはデザイナーの中で噛み砕かれ、
整理され、新しいデザインに生まれ変わり、
その企業のテイストとともに、オアハカのテイストをとり入れた、

現地のものとは、違うものに生まれ変わることだと思っていたからです。

それゆえに、2013年に現地のアテンダントを受けさせていただいたのです。

ところが、今回、そのブランドのコレクションとして紹介されている商品は、
オアハカの民芸テキスタイルと、驚くほどそっくりなものでした。


現時点で、整理できた報告です。

デザイナー様自身のメールにて、弊社のサイト並びに、
現地アテンダントを弊社が担当した刺繍の本も参考にされているということは、

インスピレーションの出所は

弊社が一緒に仕事をしている職人さんのものだという可能性が大きいです。


企業さまの迅速なご回答については、感謝しておりますが。


今回のデザインの件は、あまりに生産者の描く図案にソックリなので、
やはり弊社としては、企業さまの生産者に対する適切な対応を望んでいます。


現在は、女性の生産者たちが拠点にするコミュニティで会議が行われ、
その結果を待っている状況です。


弊社は、生産者である彼女たちの意見を尊重し、
企業さまとやり取りを継続して行きたいと考えております。

また、今回はデザイナーさまのお話が中心となりましたが、

初回の返答は、デザイナーさまからの回答をはじめにいただいた為です。

企業さまの窓口担当者の方からは
引き続き、同じアドレスから連絡が欲しいという内容だったので
生産者、企業さま、弊社とのやり取りの報告はもっと後になります。

ご理解をよろしくお願いいたします。



引き続き、動きがあればご報告いたします。


さる屋事務所訪問について
オアハカ現地のさる屋の事務所でお買い物はいかがでしょうか?訪問の際には事前にご予約が必要となります。また、現地状況・観光案内の情報提供のみのサービスは承っておりません。ご理解いただけますよう何卒よろしくお願いいたします。事務所訪問のご予約はメールにて
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1年かけて撮影・執筆をいたしました、イカロス出版「アルテサニアがかわいいメキシコ・オアハカへ」オアハカの手仕事がわかりやすく説明されています。
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