今日は、テキスタイル博物館が主催する
プレイスパニコ(スペイン人が到着する前の)先住民族がどうやって
染色をしていたのか、を勉強するワークショップへ出かけてきました。
会場は、オアハカから車で約20分のサンタ・マリア・コヨテペックにある
グラナ・コチニージャを育てている工房。
ここは、前にオーナーさんと日本へグラナ・コチニージャを売れないか?という
サンプル品でお会いしたことはあったのですが、工房は初めて訪問。
超楽しかったです!!!
さて、今回のワークショップはテキスタイル博物館主催の単発ものです。
通常はやっておりません。
で、ワークショップの申込みをしたときには、現地に朝9時集合と聞いていて
オアハカからスプルバンに乗り込んで出発した途端。
テキスタイル博物館の担当者から電話来て。
博物館からみんなで車で行くけど、いまどこ??とか言われた・・・
え~~~~。なんでそんな重要なこと、申込みの時に教えてくれないかな???
マジですか?もうスブルバンに乗ったんで現地集合で!!と伝えるアタシ(笑)
みんなと一緒に行動せずに自力で工房へ向かう。(笑)
工房到着、まだ誰もいなぁ~~~い。
しかし、工房の前に広がる、サボテンの畑!!!
このサボテンはコチニージャを栽培するために作っているサボテン。
これを屋根付きのハウスに植えて、コチニージャを栽培するそうです。
実は、自然界のコチニージャもサボテンの影で繁殖するらしい。
だから、屋根付きの場所で育てているそうです。
コチニージャ基本情報。
赤い色が取れるコチニージャはメスのみ。
オスは、成虫になると白い蚊のようなものになり飛んで行ってしまうそうです。
サボテンには、ヤシの葉で作った筒の中にメスのコチニージャを入れて
釣るしておくと、生まれた幼虫が2日間かけて自分の場所を決めて
そこで白い繭みたいなものに包まれて大きくなる。場所は移動しない。
こんな感じ。
ちなみに、この筒の中にはメスのコチニージャがいて、メスも
死んで乾燥したあとは、そのまま着色の材料になるそうです。
赤い色を取るコチニージャはほとんどが養殖、野生のコチニージャは
色があまり良くないそうです。
採取できるまで3か月間ほどかかるそうです。
寒い日が続くと4か月間くらいかかるそうです。
スペイン人がメキシコに来る前から先住民族が赤い色を出すのに使っていた。
伝説によると、神々の戦いのときに、神の血がサボテンについた場所から
生まれたのがコチニージャとか。
オアハカで採れる、コチニージャ・フィーナ(FINA 上質な)と呼ばれるものは
普通のコチニージャとどう違うのか聞いたら、例えばフィーナ1匹から出せる色と
同じ赤が普通のコチニージャが5匹くらい必要とか、色の出方の違いだそうです。
こっちがフィーナ。養殖?もの。
白いモフモフ?がまぶしい・・・(笑)
こっちが野生。
オアハカをはじめメキシコの各地、チリ、ペルー、南アフリカや
中国でも栽培が始まっているとか聞きました。
今回のワークショップは、昔ながらのやり方をやってみましょう!!
ってことで、ほとんど目分量で染めて行きました(笑)
あと、今レモンでコチニージャの色を替えますが、染める量によっては
すごい量のレモンが必要になるそうで、昔は、パイナップルに含まれる酸も
使って染めていたそうです。オレンジも使ったりしたそうです。
あと、単純にお酢。でも市販されている食用とは違うそうです。
その他、アニール(インディゴ)やパロ・デ・アギラとか
色々試してみました。
もちろん、今では鉄とか、銅とかの鍋で染色すると
色の出方がやっぱり違うそうですが。
今日は、昔からある焼き物の鍋で。
染めに使った素材は、昔からある、イクストレと呼ばれる
マゲイの繊維や。
鳥の羽、羽毛など。
現地で栽培された、綿も染めてみました。
夕方6時までのワークショップでしたが。
アタシが今回、コチニージャにはまった色々なものを
引き続きブログでご紹介いたします。