さる♪オアハカ日記

メキシコはオアハカで長年現地の職人さんとお仕事してます。SNSで掲載しきれない現地のお話とかお知らせを不定期で掲載しています。

2015年05月

オアハカの手仕事展無事終了。

9日間に渡りたくさんの方にご来場、ご利用していただき
誠にありがとうございました。

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現地では、サン・アントニーノのマリアさんにも
追加のブラウス発送や、ワークショップの図案の対応など
ご協力いただき、本当にありがたかったです。


今回、毛糸だまにサン・アントニーノの記事を書かせていただき
その流れで、本物のサン・アントニーノの刺しゅうブラウスを
ご紹介させていただく機会をいただき感謝いたします。

会場で販売していたサン・アントニーノの刺しゅうブラウスは、
決して安いものではないと思うんです。

しかし、その作業がすべて人の手によって作られているという偉業!!
(自分ではできないのでそう感じます)

彼女たちの仕事量に関しては1着につき仕上げるまで
数か月かかるのです。多くはつくれません。

価格もその作業量と時間に換算したら
オアハカで買付をする場合でも、販売価格はそれなりにします。
価値があるんです。

このような特別な1点を扱うのであれば、
きちんと作る側のプロセスや思いを含めて、しっかり制作側を説明できれば、
多くの方に納得して購入していただけるのだと、再度確信しました。

多分、いまだに世間に出回る数量としては大変希少だと思います。

また、量産品のように、
同じ色・デザインでサイズがS、M、Lとかもまずないです。

そのために、現地のテキスタイルのプロのお店で買い物中に
「貴女がその刺しゅうブラウスを選んだのではなく、
刺しゅうブラウスが、貴女を選んだんだよ。」と言われたことがあります。

なんとも、素敵ではありませんか!(笑)


遠く日本で、オアハカ伝統の手仕事が受け入れられているということに
現地の方も大変喜んでくれています。

そして、今後も長く愛されるにちがいないと感じます。


また、さる屋の商品に関しては、売り手から、無理な値下げ交渉もしませんし、
特注でお願いした商品に関しては、発注前に生産者と話を詰めて
お互いが納得できる金額で取引させていただいています。

例えば、同じものでも細心の注意をはらって作業をお願いする場合は、
ちゃんと、その手間代もお支払しています。

昔、お客様の特注品に関して、生産者から提示された価格は通常価格より
少し値上がりした価格でした。

どうして通常販売している商品より価格が上がっていんですか?と
聞かれたことがあります。

それは、生産者も言っていましたが、他の作業より手間暇がかかるのです。
同じ価格ではできませんということだったんです。

現地で買付の場合は、生産者たちがいつも作っているものを目にして買い付ける。
その後、もっと沢山売れるように、クオリティを良くするために、色々な変更をお願いする。

良いものができて、それに見合った価格で日本国内で販売できるのであれば、

良いものを作ってくれた生産者にも
その作業に見合った支払いをするのは正当だと思うのです。

いつもよりも手間のかかるものは値が上がる、というのは
仕事として、自然だと思うのです。


さる屋は、売り手(生産者)と買い手が対等であることが大切だと思います。


そのバランスが崩れると、大袈裟かもしれませんが

最近、問題になっている
格安商品の裏側には、生産側の過酷な労働環境があった、という事態を
招くのではないか?と、思います。

特別な1点に思いを込めて作られたものは、
ずっと大切にしてくださる方に使って欲しいと思います。

遠く日本で、現地でも作られる数が限られている
素晴らしい刺しゅうの商品をお手にしていただき、
作品の素晴らしさを認めてくださった皆様に心から感謝いたします。



あ、まったく関係ないですが。

イベント開催中に、オアハカの家の庭に
ドラゴン・フルーツの花が咲いていました。

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実がなるのが楽しみです。






展示会場のBaharさんアド街ック天国に登場!

5月28日(木)から30日(土)まで
最終週を迎えております。

オアハカの手仕事展~HECHO EN OAX~

チラシ1


なんと!5月23日(土)にアド街ック天国で清澄白河が紹介され
第20位に現在会場となっております。

Baharさんも紹介されています!!!

youtube は こちら 。(なぜか映像が貼れなかった)


アド街ック天国!!!懐かしい!!日本にいるときに観てた!!

そして、イベント期間中はオアハカなので、
「おおお!!!ここが会場か!!!」と感動。


さらには、第18位に メキシコ料理屋さんが紹介され。

お洒落なカフェとか色々あるし、下町情緒いっぱいだし。

番組みても楽しいですが、これ、メキシコ人の友達とか日本に来た時に
案内できたら楽しいかも!!!

と思いました。


また、会場までの地図は こちら になるそうです。



5月28日(木)~30日(土)オアハカの手仕事展最終週。

今回は、展示即売会の刺しゅうブラウスと海外地方の
カラフルな腰織り商品のラインナップ紹介です。

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もう、最終週だから、商品も残り少ないんじゃ?と
お思いの方、ご安心ください。

まだまだ、可愛い刺しゅうブラウスが皆様を
お待ちしています。

詳細はこちらの会場になっているバハールさんの
ブログをご覧ください。

Baharさんのブログ


前回の 可愛い小物達 。

そして、今回はあまり知られていませんが、
コスタ地方(海岸地方)の

サン・ファン・コロラド村
ピノ・テパ・ドン・ルイス村

などの腰織りの布のカラフルな織りクロスや
自然染めした糸で編んだ、素敵なバッグなど。

もちろん、紫貝染の貴重なクロスもございます。

写真がオアハカから発送用に撮影したものしか
いま、手元になかったので

さる屋の事務所の仕事場の雰囲気が プンプンしていてすいません。

が!!!物は 素晴らしいです!!!


腰織クロス1

腰織クロス2

カラフルな腰織りのクロスは色々な用途に使えます。


腰織バッグ

右側が自然染めの綿糸で織ったバッグ
左側は化学染料と自然染のミックス。

ワンポイントのヒッカラの飾りがとてもかわいい。
これなら、男女とわず使えます。


6500円紫貝腰織

紫貝腰織

こちらの2点は 紫貝染めの糸を使用しています。

前に、紫貝に興味あるという方が、染粉のような
染め液のようなものを探していますと聞いたのですが。

紫貝のこの紫の糸は生きた貝から出される液でその場で
綿糸をそめて、乾かしたものです。

染め用の粉や液体は販売用では存在していません。

とても貴重なものです。


その後、紫貝についても、さらに勉強したので
後日、レポートします。


是非、お手にとってご覧ください。


しつこいですが、今週末が最終です!!!





可愛い雑貨・小物も揃ってます!オアハカの手仕事展!

オアハカの手仕事展~HECHO EN OAX~

2週目も今日が最終日です!!

今回は、毛糸だま 夏号に オアハカの刺しゅうの記事を
書かせていただき、そのご縁で実現したのですが。

オアハカはテキスタイルだけでなく、可愛いものが
まだまだあります。

今日は、展示即売会の小物をご紹介してゆきます。

まずは、オアハカの焼き物の作家&巨匠として有名なのは
アギラール・ファミリーではないでしょうか?

今回、会場でお待ちしている作品たちです。

前回のご紹介記事は こちら

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存在感ばっちりの オアハカの民族衣装の女性たち。

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ミニチュアシリーズも並べると超可愛いです。

事務机の隅にこっそり置いて、ひそかな癒しにしてみては
いかがでしょうか?
見るたびにオアハカを感じる事ができると思います。(笑)

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壁掛け十字架もあります!!!


今回は、

「アルテサニアがかわいいメキシコ・オアハカへ」でも
紹介されている、村々の作品もいっぱいあります。

22ページで紹介されている
アツォンパ村の焼き物たちです。

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今回は、ガイコツモチーフもお目見えです。


48ページで紹介されている。
バロ・ネグロの村 サン・バルトロ・コヨテペックの黒い陶器

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昔ながらの風格があります。
でも、これ全部笛なんですよ。可愛いでしょ?

人魚、アルマジロ、雄鶏はバロ・ネグロ作家でも人気の
女性作家さんのものです。



46ページで紹介している
サンタ・マリア・トラウィトルテペック村のバロ・ロッホです。

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素朴な素焼き、現地では、バロ・ロッホ(赤い焼き物)と
呼ばれています。ちなみに、グレーの部分は
窯で焼いたときの焦げ?だそうです。

トウモロコシを食べているウサギが可愛いです。
ほのぼの~~~~。



50ページで紹介してる
アレブリヘスのサン・マルティン・ティルカヘッテ村の
作品です。

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こちらは、BONITA OAXACAのイベントでも日本へ
来てくださった、ハコボ&マリア・アンへレス工房の作品です。

人気の作家さんです。
本来は、非常に手間のかかったクオリティの高い
ウン十万もする作品も販売しているのですが。

今回ご紹介しているものは、工房のアイデアで昔からある

オモチャ=コマ や

生活用品=モリニージョ(チョコラテを泡立てる棒)

にアクリル絵の具で丁寧に色づけしたものです。

値段も、「あ!これなら購入できちゃう!!!」という感じです。

並べて飾ると可愛いです。



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こちらは、アレブリヘスの人気女性作家
マリア・ヒメネスさんの作品です。

カラフルでありながら、柄のモチーフは村の刺しゅうブラウスの
小鳥やお花ということで、彼女独特の作風となっています。



さて、次はポーチなどなど!!

14ページで紹介している、サント・トマス・ハリエサ村の
腰織りで織られた布のポーチです。

さらに、このポーチたち、一般の民芸品店で購入したものではなく、
フィガロ・ボヤージュでも紹介されている作家さんにお願いして
つくってもらったものです。

織のしっかりした感じと綺麗さは保障付きです。

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織だけではなく、縫製もきれいなんです。


18ページで紹介されている
サン・マテオ・デル・マル村の腰織の布で作ったポーチたち
大きさ色々あります。

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アタシも、小銭入れ、デジカメケース、ポータブルHDなど入れております。
使い道は色々で何個あっても重宝しています。


30ページで紹介している

テオティトラン・デル・バジェ村の羊毛ラグのポーチです。

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サイズは色々で、ユニセックスで使える商品です。
すいません。数少ない男性も使える小物となっております。

羊毛ラグの部分はとっても丈夫なんですよ。


56ページで紹介している
オハラタ=ブリキ製品です。

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カラフルなオーナメント、並べて飾ると、とっても素敵です。

ちょっとしたお土産にもどうぞ。

まだ、先ですが、クリスマスのツリーの飾りつけにもおすすめです。



こちらは、ヤシの葉で編んだ小物いれ
なんでも入れられますが

アタシは事務所で、クリップや画鋲などバラバラになりやすい
細かいものを入れています。

パルマ(ヤシの葉)アタシも編んだことがあります。
どんなものか興味がある方は こちら をご覧ください。


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さて、最後のご紹介は、ピーターのアクセサリー
ピーターというのは、植物の繊維なんですが、なめらかで
強く、ジャングルの絹と呼ばれています。

さる屋の人気商品なんですが、現在は生産者がオアハカへ
くることもなくなり、超レア商品となってしましました。


色は、自然染めです。

ベージュは、ペリコンと呼ばれる植物

オレンジはアチョーテ(ベニノキ)と呼ばれる植物です。
メキシコ料理にも良く使われています。


ピーターはメキシコで古くから使われている素材の一つです。
詳しくは こちら から。


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ピーターのアクセサリーがすごいのは、なんと汚れたら
石鹼でジャブジャブ洗えるのです。

洗った時には、キュッと繊維が縮むのですが、乾いたら
もと通りです。


来週はいよいよ、最終週です!!!

5月28日(木)~30日(土) 13:00~19:00

皆様のご来場をお待ちしております!!!



またもや、オアハカの民族衣装の盗作だ!(怒)

サンタ・マリア・トラウィトルテペックの村の様子

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フランスのデザイナー イザベル・マラン(
日本語公式
サイト )が、
メキシコ、オアハカ州の先住民ミヘの村である
サンタ・マリア・トラウィトルテペックの民族衣装の刺しゅうを盗作し、
2015年春夏の新作として発表している件が、昨日からSNSで騒がれています。


どのような村かは、こちらで紹介しています。

2007年に村の工房を訪問した ブログ記事は 
こちら 。

2014年に村を紹介している ブログ記事は 
こちら



今回の盗作問題を訴える地元サイト、xuumyの記事


スペイン語は こちら

英語は 
こちら

メキシコの新聞社 MILENIO は 
こちら


この、トラウィ村(略称)の刺しゅうは、
今年1月にアメリカの
有名&高級デパートでも盗作販売されました。

そのときには、オアハカ出身の歌手 
Susana Harp のTwitterでも
この盗作に抗議し、
メキシコをふくむ、多くの人々が
問題について考える機会を得ました。

当時のスサーナ・ハープの公式Twitter

つぶやき


去年、弊社でもオアハカ州の伝統図案の盗作、コピーの件で
日本のアパレル会社と
やり取りしましたが、
本当に、悔しいのは現時点で、著作権や彼らの持っている
民族衣装の図案を守る法律も、機関もない状況です。

しかし、法律や機関がなくても見ている人はみているし、
わかっている人はわかっているんです。

年々このような盗作に関して、メキシコ人、アメリカ人、日本人も

多くの人が抗議する流れになっていると感じます。

先にも書いたアメリカの有名デパートNeiman Marcusに対して
Susana HarpがTwitter上で抗議した発言も、
たくさんの人にシェアされていました。
今回の盗作に関してもSusana HarpのTwitterで騒がれています。



デザイナーブランドに対しては、ついに!

メキシコの新聞社MILENIO
直接、ブランド会社に対してコンタクトをとり質問を投げかけてるそうです。


どのような回答がくるのか、見守りたいと思います。

スサーナ・ハープは、
「多くの企業が村の伝統的図案を無断で使用、盗作し、
その商品は高額で販売されていること」
「盗作行為が法律に触れないため、罪を追求されることがないこと」
に、
怒りをおぼえているようです。

今回の
イザベル・マランの商品に対しても、それは同様です。

該当商品は、現地の村で生産されオアハカ市内で販売されている
刺繍ブラウスの価格が、アリポ(オアハカ州が経営している民芸品ショップ)と
オアハカ州のテキスタイル博物館のショップで600~680ペソなのに対し、

4500ペソ近くもの値段で販売されています。


今年1月にSusana HarpのTwitterで
トラウィ村の盗作が追及されたとき、
テキスタイル博物館の
相談役、キュレーターのアレハンドロ・デ・アビラ氏に、
オアハカ州の民族衣装の盗作について、
日本で起ったことを含めてメールをさせていただきました。


その時の彼の回答は、その件に関して、
メキシコの政府機関CONABIOを含めて、
同じような問題に対しての対応を検討しているという
返答をいただきました。



そこで、昨年、弊社がかかわった事例を
スペイン語に訳して資料としてまとめています。

時間がかかっておりますが、出来上がり次第、
民芸品の仕事に関係する方々、各機関に提出する予定です。

先住民族の図案は彼らのものであり、
彼らと一緒に仕事をしている、メキシコ・オアハカの民芸品に関わる人々は
それにより、生活の糧を得ているのですし、
これは、もう先住民族だけの問題ではなくなっていると思います。

メキシコの民芸品に関わる人たちみんなの問題ではないか、と思います。

今回の騒動を知り、盗作に対する怒りと、
年々、メキシコの民族衣装の盗作に関しては
現地でも関心が高まり、近々なにかしら対応策が
導入されるのではないかという期待も高まっています。



さる屋事務所訪問について
オアハカ現地のさる屋の事務所でお買い物はいかがでしょうか?訪問の際には事前にご予約が必要となります。また、現地状況・観光案内の情報提供のみのサービスは承っておりません。ご理解いただけますよう何卒よろしくお願いいたします。事務所訪問のご予約はメールにて
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1年かけて撮影・執筆をいたしました、イカロス出版「アルテサニアがかわいいメキシコ・オアハカへ」オアハカの手仕事がわかりやすく説明されています。
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