毎週 金曜日・土曜日に開催されている
ポチョーテ オーガニック市場でも有名な

チャベスさんの工房の鉛なし焼き物。

目にされた方も多いはずです。


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オアハカでも昔からある焼き物の食器は
その多くがいまでも、鉛が混入されているものが多いのですが。

それを健康面から考えて 1996年より本格的に
SIN PLOMO 鉛なしの焼き物に取り組んでいるのが

こちらの工房です。

鉛が骨に及ぼす影響や健康への害を
なくしたいという思いからです。

聞いた話によると、昔は鉛の入っている食器を使っても
トルティージャをコマルという素焼きの皿で焼くときに
石灰を塗って、トルティージャがつかないようにしたそうです。

その石灰が体内の70%の割合で鉛をなくす働きがあったそうです。

近年は食文化も変わり、いろいろとそうもいかなくなり、鉛により
肌にシミができたり、いろいろあったそうです。

お聞きした、話の理解が足りてなかったらすいません。


今日は、工房へお邪魔して制作過程や
いろいろなお話をお聞きしてきました。

しかし、どの国でも手仕事に勢いがなくなり、跡取りとか
後継者が育たないという問題をこちらの
工房でも抱えているそうです。

また、子供たちは小さいときには土いじりから始まり
仕事を両親から教わっていくらしいのですが、
ある程度の年齢に達すると、手仕事に興味がなくなるそうです。

いまの時代なら、楽しいことがありすぎて、さらに
ネットの世界にどっぷりだそうです(涙)

そのほか、1990年代あたりには政府が子供にもっと教育を受けさせて
会社や市内での収入が良い、手仕事より楽な仕事に就かせるべきだという
なんとも横柄な言い分&政策には、チャベスさんもたくさん戦ってきたそうです。

まったく、政治家はなんにもわかっちゃいないわ!!!
まぁ、時代の流れってこともあると思いますが。。。

そんなチャベスさんには男の子6人 女の子1人の 7人の
お子さんがいますが、現在は下の二人の子供たちが
ろくろを回したり粘土をさわりながら、焼き物を習っているそうです。

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オアハカ市内から約1時間の場所からもってきた
2か所の土地の
鉛の混入されていない粘土を使って焼き物をつくっています。

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この棒で幅のサイズを確認し、
同じサイズに仕上げるそうです。

こちらのフェリッペさんは
おじいさんから仕事を教えてもらったそうですが。

おじいさんが亡くなるまでに、焼きの作業までは直接教えてもらえずに
その後は、おじいさんの仕事を思い出しながら作業を習得したそうです。

フェリッペさんは、本当にいまの自分の仕事に誇りを持っていて
自分の仕事が本当に好きなんだなぁと思わされました。

お天道様に干して半渇きの焼き物の
底の部分を削って整えています。

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こちらは、一度1050度から1800度の高温で
6~7時間 素焼きされて、デザインを入れた鍋。

釉を塗ってからもう一度、焼きます。

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高温で長時間 焼いているそうなので、とても丈夫だそうです。

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奥さんは、お皿つくり。


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これが絵付けようの絵の具?。

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伝統的なデザインの数々。

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とにかく作業が早い!!!


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お花柄 比較的簡単と言ってましたが
いや、実際やったら難しいと思う。。。


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マーガレット柄

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短時間でこんなにいろいろなデザインを見せてもらいました。

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そして、工房のギャラリーには
オーガニック市場では見れないくらい豊富な
種類の作品にお目にかかれます。

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もちろん、アタシもお買い上げ!!!

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数々の戦利品!?です。


昔は日本のボランティア団体から焼き物の指導者の方も工房へ
お見えになって
色々アドバイスをいただいたこともあるそうですが。

残念ながら、言葉の問題と、その後は連絡が取れなくなったということで
自分の仕事の発展に関してはボランティア団体の協力も
立ち消えになったという事でした。

まぁ、そういうのは担当者の任期も短いし、
その後は担当じゃなくなるし 連絡取れなくなるとか。。。
現地にとっては困りますよね。

担当している内容にもよりますが、
せめて最後まで責任をもって、結果が見えるまで補佐して欲しいです。

そして、オアハカの政府も手仕事を支援するといっても口ばかり。
支援も援助も得ることもなく。

まず、多くの人がバロ・ネグロやアソンパ村の焼き物は知っていても
オアハカ市内でも焼き物をやっているという事実があまりにも
知られていないと悲しんでいらっしゃいました。

昔は、十軒あった焼き物の工房もいまは6軒あるか、ないかという。。。


もう、工房でお話をしていて、ボランティア団体や政府なんかあてにしても
どうにもならんから、個々にできることをやっていきましょう!!

さる屋も一人で、たくさんの同じ思いで応援してくれる方
協賛してくださる方々でがんばっているし。

この工房だって、きっと時間はかかるけど、いい方向へ向かうよ!と
1人熱くなってしまったのでした。

と、いうかここの工房の作品は
すでにオアハカの多くのレストランでも食器や鍋を愛用されているし。
実績は認められていると思います。

もちろん、アタシも今後は
色々とお手伝いできることをやっていきます。

チャベスさんの工房で焼き物やりたいとか、
こんな可愛い食器をそろえたいって方は

さる屋でご案内しますよ。

是非、彼らの仕事を現場で見て欲しいです。


かなり、暴言吐きまくりの内容かもしれませんが。
どうか、気分を害されずに。すいません。