今回の記事は、ただ単に見つけてしまった
先住民族図案の盗作について
言葉やネットで非難するだけではなく

現地で弊社と生産者で、
できる範囲で協力してみた案件についての報告です。


先日、メチャメチャ可愛い綿織クロスを
オアハカで見つけて
勢いで購入しちゃったんです(おいおい!!)

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↑これ。

しかし、冷静に考えるとこれは、
Jalapa de Diazの図案を盗作した商品ではないか!?

でも、可愛いなぁ~オアハカっぽくていい感じ。
お土産とかデイリーにキッチンでも使える。

これを売りたいがそのまま販売したら、
いつも声をあげて反発している非難している
盗作問題の当事者になる。と、いうか一緒じゃんw

やっていること、盗作側と同じじゃねーか!
さる屋よぉぉぉ!!
お前の言っていることはキレイ事だけかよ!!!
所詮、お前もその程度かよ!!!

と自問自答し、このままでは
自分の中で悶々とするな!と、感じました。


弊社の立場からして盗作がなぜ許せないのかというと。

もともとの図案を持っている先住民族の人たちへ
無断で図案を利用して利益は盗作側だけにでる。

本来それで利益を得ている人に
利益がでないのが許せないのです。

そこをきちんと整理して生産者側、
図案を持っている先住民族に
利益がでる事が大切だと思うのです。

自分たちが作った商品を販売しているのは
利益を得るためです。

さらには、モノを販売して終わるだけで
彼らの文化的財産についての説明や
現地支援などなにもないです。

生産者が販売している、紹介している商品から
図案だけ盗作して、
使った側が利益ばかりを得ているのは
絶対変じゃないでしょうか?

だって、その図案は
彼らの先祖が子孫に残したものです。

逆に、今後の課題として
前向きに考えれば、

盗作して
世間に商品として提供できる力のある企業だとしたら。

現地の彼らができない部分を外部の企業が協力し
生産性と利益を双方があげられる、
得られるように協力すれば、
それは、盗作などではなく新規のプロジェクトとなり
みんなが良い方向へ向かうのでないでしょうか?


なので、考えました。

この織クロスを弊社で販売する(したい)にあたり

直接、生産者と話をして、

経緯、購入先の説明をし、

弊社で販売できるとしたら
新商品として売れる可能性はあるから協力してほしいと

綿織りの図案の上に本物の刺繍をワンポントで
入れてもらいました。

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重厚感?本物感がでて、
すごい素敵になりました。

生産者側も、下絵を描かなくていい
刺繍を一部に入れるだけ、縫製もなし。

ちゃんと労働にみあった利益が得られるということで
対応してくれました。

弊社としては原価が安くデザインが可愛かったボディに
本物の刺繍を入れてもらい販売できる。

購入者側は、お手頃価格で日常的に使え
ワンポイントの本物刺繍がいれてあるワンランク上の?
可愛い綿クロスが購入できます。


それが現時点で、正解かどうかはわかりませんが、
生産者にも利益を出すという点では、
今回は、方法の一つとして
行動してみてのもありだと思いました。

なんか、ただの盗作だった綿クロス自体に
本物の価値がでたというか
いい感じになったと思います。(褒め過ぎw)

現時点ではサンプル受け取っただけですが
とりあえず、様子を見たいと思います。