日本時間3月16日 いよいよ日本で公開
映画 リメンバー・ミー!
さてここで活躍する
メキシコの民芸品、オアハカの民芸品
アレブリへ。
アレブリヘスのス!は複数形のS。

↑ペピータから目が離せない!!
映画の公開とともに、カルチャーネタとして
アレブリヘスについて記事も
今後たくさんでてくると思いますが。
難しい、年号や固有名詞を無視して(おいおい)
アタシが、オアハカで12年現地で民芸品の仕事をしてきて
現地で聞いた話から理解している部分を個人的に
読んでいただいているみなさんに。
わかりやすくまとめてご紹介したいと思います。
元ネタのお話し等は現地の人から直接聞いたものも含めて
まとめてますので、学術的とか研究的に発表したい場合は
ネットなどで資料をまとめてください。
まず、「アレブリヘ」という言葉は
もともとオアハカの
木彫りの民芸品を指すものではありません。
20世紀の半ば、生みの親はメキシコシティの
Pedro Linares氏です。
彼の夢、妄想、精神の錯乱状態の中でみた、
現実に居ない不思議な生き物たち、
それをパペル・マチェと呼ばれる紙を使った張りぼての
人形(作品)がアレブリヘです。
オアハカの木彫りの民芸品がお土産用として
販売されたのは、モンテアルバン遺跡が発掘されて、
訪問する観光客にむけて、
木彫りの置物を作ったのが始まりと聞いています。
その第一人者として有名なのが、
故マヌエル・ヒメネス氏(アラソラ村)
この村はモンテアルバンの山の裾野にあり
山一つ分くらいこえるとオアハカ市内にでれます。
マヌエル氏は、もともと手先が器用なこともあり、
木彫りで作った動物を観光客向けに販売していました。
ある日、彼の作品を購入した欧米人が
「これに、色付けはできないのか?」と聞かれたことから
マヌエル氏による。現実には存在しない
Tallas de Madera Animal Fantasticoと呼ばれるカラフルな
動物達の彫り物を作り販売し、
さらに作品を認められた彼の欧米の展示会などで
大成功を収めて、オアハカのカラフルな動物の木彫りを
世界中に広めていきました。
カラフルでマヌエル氏の
伝統的デザインはこんな感じ


現在は、マヌエル氏の
息子さんやお孫さんが活躍しています。
その後、オアハカの木彫り民芸品は
観光客やフォークアート愛好家に愛されるものとなり
オアハカ市内の色々な場所で販売されるようになり、
その作り手も増えてきたと言われます。
また、アラソラ村から少し離れたオコトラン地区の
サン・マルティン・ティルカヘッテ村では
同じく、サポテコの文化として木彫りも存在していましたが
こちの木彫りは ナワトゥルやトーナスと呼ばれる、
生まれた時に自分がもつ、精神的つながりなどが強い動物として、
その動物の小さい木彫りを身に着けておくと護ってくれるなどの
重要な役割のものでした。
サンマルティンのハコボ&マリア・アンへレスの工房では
基本20種類のサポテコカレンダーに出てくる動物で
木彫りをつくってますが、20種類の動物を組み合わせたり
特注で、様々なものを作っています。

アタシの生まれ年のウサギ!!!

月日はさる!!!なんです。
さて、観光客がオアハカに来ることにより。
アラソラで作られていた木彫りの民芸品の原料コパルの木が
サンマルティンにも多くあることから、村の7人の職人さんが
中心となり、アラソラ村に続く木彫り民芸品の生産地としての
動きが始まったと聞きます。
もともと各村にあった木彫りがお土産品や芸術品として
注文を集めて、そのカラフルさ、
動物以外にもアレブリヘスの造形を元に、
イマジネーションによって生まれたドラゴンや悪魔なども
作られるようになりました。

さる屋特注品
カラフル・マシマシ・アレブリヘス!
その後、カラフルな木彫りの民芸品は
「オアハカのアレブリヘス」と呼ばれて
いまでは、世界的に「アレブリヘス」として
知られている呼び名がメインになりつつあるようです。
ざっと、こんな感じです。(注=ほぼ、さる屋個人的見解)
ぶっちゃけ、12年前にオアハカにきて、
アタシ的には・・・
当初この木彫りの民芸品をメキシコシティ発祥の呼び名
「アレブリヘス」と呼んでいいのか?悩みました。
また、英語でなら「ウッド・カービング」でいいのですが
メキシコのものを英語で呼ぶのにも抵抗がありました。
木彫り民芸品が一番しっくりくるのですが。
ちょっと観光客に向けてアピール度が弱い気がしました。
そんなこんなで、数年経ってみたら、
木彫りの民芸品は世界的に
アレブリヘスで呼ばれているではないですか!!
おまけに、
映画リメンバー・ミーでアレブリヘスがすっごい
紹介されている!!!
でも、作品中でアレブリヘスのスピリチュアルな
精神的な立場の話題は出てきますが、
素材やどういう物かという点は
話に関係ないですし、触れてません。
逆に、それを全部は盛り込めないでしょうし。
現在、弊社では、木彫りの民芸品を
「オアハカの木彫りのアレブリヘス」
「オアハカのアレブリヘスは木彫り」
と、いう感じで呼んでいます。
結局、
「木彫り民芸品」である。
「オアハカで作られている」こと。
この二点が自分にとって一番重要なものだからです。
そして、カラフルな動物から、幻想的な生き物、
精神的つながりの深いサポテコの守護動物、以外にも
色々なモチーフ、デザインがあり全ての職人さんが
個人のテイストで表現しています。
↓アレブリヘスと呼ばれているもの
オリジナルともいえるパペル・マチェでつくられている
ハリボテの幻想的なカラフルな造形のもの。
ドラゴン、悪魔等、存在しないものを木彫りでつくり
カラフルに着色したもの。
動物単体、またはいくつかの動物を組み合わせた
木彫りをカラフルに着色したもの。
その他、色々なモチーフ、柄がある。
また、素材のメインの木に色々な素材を組み合わせて
今でも、オアハカの木彫りの
アレブリヘスはどんどん進化しています。
本当に、アレブリヘスに関する諸説は色々ありますが。
もっと詳細に全部を知りたいって方は
色々調べてみると面白いと思います。
↓ 以下、個人の想像だけの意見です。
先にシティで生み出された、
アレブリヘスのカラフルさ、造形を見本に
オアハカの木彫りに取り入れて販売するときに。
「Mira! Es muy bonito he! como Alebrijes no???」
(見て!とっても可愛いでしょ!アレブリヘスみたいじゃない?)
とか、言いながらって売っていたため、
アレブリヘスみたい。という表現が
アレブリヘス!!で定着したのでは??と妄想が膨らみます(笑)
そして、今週末には
オアハカでこんなレクチャーがあります。

すっごい見に行きたいけど!!!
オアハカ不在日で本当に残念です。
興味のある方は是非行かれてみてください。
映画 リメンバー・ミー!
さてここで活躍する
メキシコの民芸品、オアハカの民芸品
アレブリへ。
アレブリヘスのス!は複数形のS。

↑ペピータから目が離せない!!
映画の公開とともに、カルチャーネタとして
アレブリヘスについて記事も
今後たくさんでてくると思いますが。
難しい、年号や固有名詞を無視して(おいおい)
アタシが、オアハカで12年現地で民芸品の仕事をしてきて
現地で聞いた話から理解している部分を個人的に
読んでいただいているみなさんに。
わかりやすくまとめてご紹介したいと思います。
元ネタのお話し等は現地の人から直接聞いたものも含めて
まとめてますので、学術的とか研究的に発表したい場合は
ネットなどで資料をまとめてください。
まず、「アレブリヘ」という言葉は
もともとオアハカの
木彫りの民芸品を指すものではありません。
20世紀の半ば、生みの親はメキシコシティの
Pedro Linares氏です。
彼の夢、妄想、精神の錯乱状態の中でみた、
現実に居ない不思議な生き物たち、
それをパペル・マチェと呼ばれる紙を使った張りぼての
人形(作品)がアレブリヘです。
オアハカの木彫りの民芸品がお土産用として
販売されたのは、モンテアルバン遺跡が発掘されて、
訪問する観光客にむけて、
木彫りの置物を作ったのが始まりと聞いています。
その第一人者として有名なのが、
故マヌエル・ヒメネス氏(アラソラ村)
この村はモンテアルバンの山の裾野にあり
山一つ分くらいこえるとオアハカ市内にでれます。
マヌエル氏は、もともと手先が器用なこともあり、
木彫りで作った動物を観光客向けに販売していました。
ある日、彼の作品を購入した欧米人が
「これに、色付けはできないのか?」と聞かれたことから
マヌエル氏による。現実には存在しない
Tallas de Madera Animal Fantasticoと呼ばれるカラフルな
動物達の彫り物を作り販売し、
さらに作品を認められた彼の欧米の展示会などで
大成功を収めて、オアハカのカラフルな動物の木彫りを
世界中に広めていきました。
カラフルでマヌエル氏の
伝統的デザインはこんな感じ


現在は、マヌエル氏の
息子さんやお孫さんが活躍しています。
その後、オアハカの木彫り民芸品は
観光客やフォークアート愛好家に愛されるものとなり
オアハカ市内の色々な場所で販売されるようになり、
その作り手も増えてきたと言われます。
また、アラソラ村から少し離れたオコトラン地区の
サン・マルティン・ティルカヘッテ村では
同じく、サポテコの文化として木彫りも存在していましたが
こちの木彫りは ナワトゥルやトーナスと呼ばれる、
生まれた時に自分がもつ、精神的つながりなどが強い動物として、
その動物の小さい木彫りを身に着けておくと護ってくれるなどの
重要な役割のものでした。
サンマルティンのハコボ&マリア・アンへレスの工房では
基本20種類のサポテコカレンダーに出てくる動物で
木彫りをつくってますが、20種類の動物を組み合わせたり
特注で、様々なものを作っています。

アタシの生まれ年のウサギ!!!

月日はさる!!!なんです。
さて、観光客がオアハカに来ることにより。
アラソラで作られていた木彫りの民芸品の原料コパルの木が
サンマルティンにも多くあることから、村の7人の職人さんが
中心となり、アラソラ村に続く木彫り民芸品の生産地としての
動きが始まったと聞きます。
もともと各村にあった木彫りがお土産品や芸術品として
注文を集めて、そのカラフルさ、
動物以外にもアレブリヘスの造形を元に、
イマジネーションによって生まれたドラゴンや悪魔なども
作られるようになりました。

さる屋特注品
カラフル・マシマシ・アレブリヘス!
その後、カラフルな木彫りの民芸品は
「オアハカのアレブリヘス」と呼ばれて
いまでは、世界的に「アレブリヘス」として
知られている呼び名がメインになりつつあるようです。
ざっと、こんな感じです。(注=ほぼ、さる屋個人的見解)
ぶっちゃけ、12年前にオアハカにきて、
アタシ的には・・・
当初この木彫りの民芸品をメキシコシティ発祥の呼び名
「アレブリヘス」と呼んでいいのか?悩みました。
また、英語でなら「ウッド・カービング」でいいのですが
メキシコのものを英語で呼ぶのにも抵抗がありました。
木彫り民芸品が一番しっくりくるのですが。
ちょっと観光客に向けてアピール度が弱い気がしました。
そんなこんなで、数年経ってみたら、
木彫りの民芸品は世界的に
アレブリヘスで呼ばれているではないですか!!
おまけに、
映画リメンバー・ミーでアレブリヘスがすっごい
紹介されている!!!
でも、作品中でアレブリヘスのスピリチュアルな
精神的な立場の話題は出てきますが、
素材やどういう物かという点は
話に関係ないですし、触れてません。
逆に、それを全部は盛り込めないでしょうし。
現在、弊社では、木彫りの民芸品を
「オアハカの木彫りのアレブリヘス」
「オアハカのアレブリヘスは木彫り」
と、いう感じで呼んでいます。
結局、
「木彫り民芸品」である。
「オアハカで作られている」こと。
この二点が自分にとって一番重要なものだからです。
そして、カラフルな動物から、幻想的な生き物、
精神的つながりの深いサポテコの守護動物、以外にも
色々なモチーフ、デザインがあり全ての職人さんが
個人のテイストで表現しています。
↓アレブリヘスと呼ばれているもの
オリジナルともいえるパペル・マチェでつくられている
ハリボテの幻想的なカラフルな造形のもの。
ドラゴン、悪魔等、存在しないものを木彫りでつくり
カラフルに着色したもの。
動物単体、またはいくつかの動物を組み合わせた
木彫りをカラフルに着色したもの。
その他、色々なモチーフ、柄がある。
また、素材のメインの木に色々な素材を組み合わせて
今でも、オアハカの木彫りの
アレブリヘスはどんどん進化しています。
本当に、アレブリヘスに関する諸説は色々ありますが。
もっと詳細に全部を知りたいって方は
色々調べてみると面白いと思います。
↓ 以下、個人の想像だけの意見です。
先にシティで生み出された、
アレブリヘスのカラフルさ、造形を見本に
オアハカの木彫りに取り入れて販売するときに。
「Mira! Es muy bonito he! como Alebrijes no???」
(見て!とっても可愛いでしょ!アレブリヘスみたいじゃない?)
とか、言いながらって売っていたため、
アレブリヘスみたい。という表現が
アレブリヘス!!で定着したのでは??と妄想が膨らみます(笑)
そして、今週末には
オアハカでこんなレクチャーがあります。

すっごい見に行きたいけど!!!
オアハカ不在日で本当に残念です。
興味のある方は是非行かれてみてください。