最近、いやずっと前から気になっていたテーマです。
私も長く未経験から現地の民芸品買い付けの仕事をやっていますが。
なぜ、現地買い付け手数料を安く設定する人が多いのでしょうか?
私は、副業としてこの仕事をやっていません。
貯えがあるので、旦那がいて収入があるので、本職があるのでー、旅行ついでなので!
メインの収入があるから「買い付け」は趣味でやります!利益なくてもいいんです!っていうタイプでない事だけはご理解ください。
別に上記の状況を批判する気はないですが、
素敵!余裕があっていいですね!羨ましい!人生の勝ち組のように見えますw
みんな、就職するとき、仕事を探すときに、少しでも条件のいいところを探すよね?
なぜ、現地買い付けしますよー!とか言っている人は手数料をあえて安くするの?
それで生活できるの?(サービス競争か?)
昔、この仕事を未経験で始めたときは、まだ全然語学も、人脈も仕事の要領もわからずに。
お客様から提案された。手数料10%でやっていた・・・
しかし、考えてみてくださいよ!!
商品の買い付け・発注のために村へ行く(往復約2時間)
打ち合わせ、写真撮影、メール連絡業務、荷造り、発送業務。
全てをやって、手数料10%!!!
ぶっちゃけ15年くらい前の話だから書くけどw
1枚120ペソの商品を10枚購入して、
1200ペソ×10%=120ペソ×11円(2006年1ペソ=約11円)=1320円!!!
10日から2週間仕事をこなして、1320円の収入ってなに???
それに、気づいたのは買い付け業務を始めて3年後くらいだったかな?(遅いw)
その頃は、別の取引さんと13%で働いていたw
働けどはたらけどなお、わがくらし楽にならざり。
なんか、不公平じゃない?っていうのが正直な意見で。
マジで、どうやって暮らしていけるの?って感じと、
安い仕事に対する自分のモチベーションが維持できないw
かといって、仕事に手を抜くようなことはしたくない。
そして、色々考えて、
一つしかない自分の体。全てを一人でこなしているので、
自分が納得できない仕事はまずやらない。
自分を消耗品と考えて、割にあわない仕事はしない。
そして、メキシコへ買い付けに来るとなると
飛行機代15~25万円+宿泊費+食費+現地交通費+諸々。
それだけの出費を抑えるために、現地の買い付けを依頼するなら。
2000円とか3000円とかで済むような手数料はこちらが不利すぎますw
現地の人の貧困を救うために
フェアトレード(正しい価格で取引)って言葉が流行ってたけど。
現地の人だけじゃなくて、
現地と日本の販売先をつなぐ、現地の日本人もここに入れるべきでしょうw
そして、1週間から2週間の仕事で収入が4000円とか5000円とか生活できへん。
現地で生活できなくなると、ここに住めなくなるという状況から結局買い付けできる人がいなくなる。っていう悪循環が生まれると思う。
通訳の方は、いままでスペイン語を習った時間+授業料などそれなりの出費があり
通訳としての仕事が成立しているように。
現地の買い付けも、語学は必須。
語学関係なく、現地にあるものをそのまま買うのなら大して重要じゃないと思うが。
注文する(色、サイズ、仕様書をまとめて伝える語学力は当たり前。その他、お客様の希望する要望ができるのか?できないのか?理由は解決策は?そこまでやり取りできる語学力)
チェックする(注意点、変更点、その他伝えられる語学力)
支払いする(金融関係、お金に関する語学力)
発送する(発送業者に関する、手続き、やり取りなどの語学力)
日本へ到着した商品に不備があったときの対応力
(職人さんに不備部分に対応してもらえるだけの交渉できる語学力)
すくなくとも、買い付けを本職にするなら、こんくらいのスキルは必要とされるわけで!
結構、すごくない?
販売業者で、ご自身でそれができる方は、それでいいと思います。
お仕事を依頼してくれた方にも最後まで安心して取引できるようになってこそ!と思うわけです。
だから、同業者の方には、自分が出来る事、現地での自分の生活水準を上げることもちゃんと考えて欲しい。
利益は、お金は!生活の糧です。
お仕事を依頼される方からしたら。
そんな手数料あげられたら、販売価格が高くなって商売にならん。
と、思われると思います。
そこで、自分の疑問のもう一つとして。
日本から地球の反対に位置するメキシコから商品を輸入して
人件費発生するのに、安く売っても利益にならないのでは?です。
いまだに、民芸品が安い!と思われている人の多い事。
これは、販売する側が、その民芸品がどんなもので、
どれだけの価値があるか説明を怠ってはいけないのです。
無知は恥。でも知らないから仕方ない。
では、わかるように、説明し納得してもらえばいいのでは?
と、私は考えるわけです。
安かろう、悪かろう、薄利多売でも商売は成立するので
それはアリでいいと思います。
ただ、私の経験上「手仕事」で時間のかかる商品は、薄利多売には向きません。
機械生産できるような、型がひとつできればいくらでも同じものが作れるというものではないです。
現地生産者も1着つくるのに、何か月もかかる刺繍ブラウスを安価で売っても
それにかかった時間に対する報酬。なんも残らず貧困が続きます。
これでは、もう貧困ループが途切れないと、私は考えているわけで。
何か月もかかって仕上げた民芸品を
生産者から安く買って、生産者=貧困
民芸品を安く売って、販売業者=貧困
安く買えて満足!もっと欲しい!
購入者=制作に時間がかかるため次回から購入できない。
というような、よくわからんけど
欲しいものが生産できなくなる最悪ループも発生すると思います。
メキシコを旅すると、メキシコ人向けに10ペソとか20ペソとかで販売している
安価なお土産があることも確かですが。
それは、数か月もかけて仕上げた木彫りのアレブリヘスや刺繍や織りものとは別ものなんです。
なので、民芸品を購入する際には、販売者の説明に耳を傾けて日本とメキシコの距離・文化の違いを理解していただきたいです。
また、販売にいたるまでには、商品原価・人件費・送料・税金・諸経費などが発生し!
それを回収しないと商売として成り立たない、利益がでないということを、キチンと理解して欲しいです。
購入者へきちんと説明ができる様に、販売者も勉強は必要です。
私も、今後もますます精進していきたいと思います。
個人的には、フェアトレードって言葉はなんか胡散臭くて(失礼)好きではないですが。
私は、長く取引してて信頼できる生産者が提示してきた価格を
「安く売りたいから」という理由だけで値切ったりしません。
販売するときも、販売に至るまでの必要経費もちゃんと計算して販売します。
それが、販売する側も購入する側も「公平」であるという本当の意味だと思っています。
生産者にも販売者にも生活があります。
全ての人がバランスをとって、うまく利益が回るようになるといいなぁと思います。
長文、最後まで読んでいただきありがとうございました。
私も長く未経験から現地の民芸品買い付けの仕事をやっていますが。
なぜ、現地買い付け手数料を安く設定する人が多いのでしょうか?
私は、副業としてこの仕事をやっていません。
貯えがあるので、旦那がいて収入があるので、本職があるのでー、旅行ついでなので!
メインの収入があるから「買い付け」は趣味でやります!利益なくてもいいんです!っていうタイプでない事だけはご理解ください。
別に上記の状況を批判する気はないですが、
素敵!余裕があっていいですね!羨ましい!人生の勝ち組のように見えますw
みんな、就職するとき、仕事を探すときに、少しでも条件のいいところを探すよね?
なぜ、現地買い付けしますよー!とか言っている人は手数料をあえて安くするの?
それで生活できるの?(サービス競争か?)
昔、この仕事を未経験で始めたときは、まだ全然語学も、人脈も仕事の要領もわからずに。
お客様から提案された。手数料10%でやっていた・・・
しかし、考えてみてくださいよ!!
商品の買い付け・発注のために村へ行く(往復約2時間)
打ち合わせ、写真撮影、メール連絡業務、荷造り、発送業務。
全てをやって、手数料10%!!!
ぶっちゃけ15年くらい前の話だから書くけどw
1枚120ペソの商品を10枚購入して、
1200ペソ×10%=120ペソ×11円(2006年1ペソ=約11円)=1320円!!!
10日から2週間仕事をこなして、1320円の収入ってなに???
それに、気づいたのは買い付け業務を始めて3年後くらいだったかな?(遅いw)
その頃は、別の取引さんと13%で働いていたw
働けどはたらけどなお、わがくらし楽にならざり。
なんか、不公平じゃない?っていうのが正直な意見で。
マジで、どうやって暮らしていけるの?って感じと、
安い仕事に対する自分のモチベーションが維持できないw
かといって、仕事に手を抜くようなことはしたくない。
そして、色々考えて、
一つしかない自分の体。全てを一人でこなしているので、
自分が納得できない仕事はまずやらない。
自分を消耗品と考えて、割にあわない仕事はしない。
そして、メキシコへ買い付けに来るとなると
飛行機代15~25万円+宿泊費+食費+現地交通費+諸々。
それだけの出費を抑えるために、現地の買い付けを依頼するなら。
2000円とか3000円とかで済むような手数料はこちらが不利すぎますw
現地の人の貧困を救うために
フェアトレード(正しい価格で取引)って言葉が流行ってたけど。
現地の人だけじゃなくて、
現地と日本の販売先をつなぐ、現地の日本人もここに入れるべきでしょうw
そして、1週間から2週間の仕事で収入が4000円とか5000円とか生活できへん。
現地で生活できなくなると、ここに住めなくなるという状況から結局買い付けできる人がいなくなる。っていう悪循環が生まれると思う。
通訳の方は、いままでスペイン語を習った時間+授業料などそれなりの出費があり
通訳としての仕事が成立しているように。
現地の買い付けも、語学は必須。
語学関係なく、現地にあるものをそのまま買うのなら大して重要じゃないと思うが。
注文する(色、サイズ、仕様書をまとめて伝える語学力は当たり前。その他、お客様の希望する要望ができるのか?できないのか?理由は解決策は?そこまでやり取りできる語学力)
チェックする(注意点、変更点、その他伝えられる語学力)
支払いする(金融関係、お金に関する語学力)
発送する(発送業者に関する、手続き、やり取りなどの語学力)
日本へ到着した商品に不備があったときの対応力
(職人さんに不備部分に対応してもらえるだけの交渉できる語学力)
すくなくとも、買い付けを本職にするなら、こんくらいのスキルは必要とされるわけで!
結構、すごくない?
販売業者で、ご自身でそれができる方は、それでいいと思います。
お仕事を依頼してくれた方にも最後まで安心して取引できるようになってこそ!と思うわけです。
だから、同業者の方には、自分が出来る事、現地での自分の生活水準を上げることもちゃんと考えて欲しい。
利益は、お金は!生活の糧です。
お仕事を依頼される方からしたら。
そんな手数料あげられたら、販売価格が高くなって商売にならん。
と、思われると思います。
そこで、自分の疑問のもう一つとして。
日本から地球の反対に位置するメキシコから商品を輸入して
人件費発生するのに、安く売っても利益にならないのでは?です。
いまだに、民芸品が安い!と思われている人の多い事。
これは、販売する側が、その民芸品がどんなもので、
どれだけの価値があるか説明を怠ってはいけないのです。
無知は恥。でも知らないから仕方ない。
では、わかるように、説明し納得してもらえばいいのでは?
と、私は考えるわけです。
安かろう、悪かろう、薄利多売でも商売は成立するので
それはアリでいいと思います。
ただ、私の経験上「手仕事」で時間のかかる商品は、薄利多売には向きません。
機械生産できるような、型がひとつできればいくらでも同じものが作れるというものではないです。
現地生産者も1着つくるのに、何か月もかかる刺繍ブラウスを安価で売っても
それにかかった時間に対する報酬。なんも残らず貧困が続きます。
これでは、もう貧困ループが途切れないと、私は考えているわけで。
何か月もかかって仕上げた民芸品を
生産者から安く買って、生産者=貧困
民芸品を安く売って、販売業者=貧困
安く買えて満足!もっと欲しい!
購入者=制作に時間がかかるため次回から購入できない。
というような、よくわからんけど
欲しいものが生産できなくなる最悪ループも発生すると思います。
メキシコを旅すると、メキシコ人向けに10ペソとか20ペソとかで販売している
安価なお土産があることも確かですが。
それは、数か月もかけて仕上げた木彫りのアレブリヘスや刺繍や織りものとは別ものなんです。
なので、民芸品を購入する際には、販売者の説明に耳を傾けて日本とメキシコの距離・文化の違いを理解していただきたいです。
また、販売にいたるまでには、商品原価・人件費・送料・税金・諸経費などが発生し!
それを回収しないと商売として成り立たない、利益がでないということを、キチンと理解して欲しいです。
購入者へきちんと説明ができる様に、販売者も勉強は必要です。
私も、今後もますます精進していきたいと思います。
個人的には、フェアトレードって言葉はなんか胡散臭くて(失礼)好きではないですが。
私は、長く取引してて信頼できる生産者が提示してきた価格を
「安く売りたいから」という理由だけで値切ったりしません。
販売するときも、販売に至るまでの必要経費もちゃんと計算して販売します。
それが、販売する側も購入する側も「公平」であるという本当の意味だと思っています。
生産者にも販売者にも生活があります。
全ての人がバランスをとって、うまく利益が回るようになるといいなぁと思います。
長文、最後まで読んでいただきありがとうございました。