本日、昼過ぎに目にしたTeotitlan del valle のタぺテ職人
イサック・バスケス氏の訃報をFBにて知りました。

2022年12月12日に息を引き取られたそうです。

訃報を知り私も工房まで最後のお別れに行って来ました。

私もイサック氏は本の取材やさるツアーでの訪問先として良いお付き合いをしていただき。

年齢もご高齢でしたが工房へ行くといつもツアーのお客様を暖かい笑顔で迎えてくれた素敵なイサックさん。

イサック氏に最後にお会いしたのは、今年の4月のさるツアーが最後でした。
パンデミックの影響で仕事の量が減っている時期でした。

本当に残念でなりません。

本日お家へお伺いし息子さんのヘロニモ氏(イサックさんと同じく工房のデモや説明など中心となって取り仕切ってくれている)にお話を聞いた所。

約3か月前から癌が発見されて闘病生活だったそうです。

病院に入院していましたが、先が見えずに二週間前に自宅に戻り療養。
昨日、12月12日に息を引き取られたそうです。

棺の中のイサックさんは、テオティトラン・デル・バジェのダンサ・デ・ラ・プルマの踊り手さんが王冠を被る際に頭に巻くバンダナを額に当てていて。この村の勇者のようにもみえました。

私がオアハカにきて色々な職人さんと一緒にお仕事をさせていただき十数年。
やはり、全体的に巨匠と呼ばれる方々の高齢化は目につきます。

その後、世代が変わっても工房が継続できる所。
後継者がうまく引き付げなくなってしまっている所、これはひとえに個人として先代の功績と知名度が大きい場合は次の世代の実力が問われる所だと感じます。

今年は、職人さんだけでなく私の周りでもお亡くなりになった方々が数名いて。

命について考えます。
自分もあと何年生きていけるのか?そんな気持ちを考えながら生きていこうと感じています。

単純にどう見積もっても、
いままで生きて来た時間よりこの先長くは生きてはいけないという事なんですが…この先自分に何が出来るか今一度見直ししたいと思っています。

s-PA314228

s-PA314225

s-PA314217


心よりイサックさんのご冥福をお祈りいたします。